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土地が多くあり相続税がかかるケース

土地が多くあり、相続税がかかることが明らかな場合、相続は複雑になるケースがほとんどです。

なぜなら、やらなければいけないことが多く、一例を挙げるだけでも

現金をどう分けるのか?
どの土地をどう分けるのか?
土地を売却する必要があるのか?ある場合はどの土地を売却するのか?
売却をする為にどのような手続きが必要なのか?

など、このようなことを考え、実行しなければなりません。

必要になる手続きの量も必然的に多くなります。

相続について相当詳しいというのであれば話は別ですが、そうでない場合は全体をコーディネートしてくれる専門家のサポートを受けたほうが効率良く手続きを進めることができます。

それではまず、土地が多くあり相続税がかかる場合のポイントをお伝えしていきたいと思います。


土地が多くあり、相続税が
かかってしまう場合のポイント

ポイント1:10ヶ月の間に手続きを終える為のスケジュール作成

相続税の申告は、相続開始を知った日の翌日から10ヶ月以内にしなければいけないということになっています。

なので、相続税がかかる場合はこの10ヶ月以内に必要な手続きを行わなければなりません。

しかし、この10ヶ月という期限は正直に言ってかなり短いです。なぜなら、土地が多い分やらなければいけないことが多くなってしまうからです。

相続登記をしたり、どの土地をどう引き継ぐのかを決めたり、売却に向けて手続きをしたり等、どうしても長い時間がかかってしまいます。それに、予期せぬトラブルが起こることもしばしばです。

そこで、当事務所では全ての手続を迅速・正確に終わらせることができるように、

必要な専門家を一同に集めて情報を共有し、それぞれの専門家が何をどう進めていくのかを決める作戦会議を開く

実行することをまとめたスケジュールを作成し、そのスケジュールに沿って作業を進めていく

ということを実行しています。

やるべきことが多く、複数の専門家の協力が必要だと判断した場合は、まず必要な専門家を当事務所が日程調整をした上で集めます。

そして、相談者様やそのご家族と共に下のようなミーティングスペースにて作戦会議を行います。

会議室

また、その作戦会議の内容を元にスケジュールを作成していき、実際に相続手続きを進めていきます。

スケジュール例

自分だけの力だけで全ての手続きを進めたり、個別に専門家を探したりしてしまうと、どうしても時間が足りないという事態に陥ってしまう可能性があります。

仕事をしているなど、相続だけに時間を使えない場合はなおさらです。

そういったことがないように、当事務所では相続全体をサポートしていきます。

ポイント2:納税資金を確保する方法を考える

相続をする財産の中に現金が十分にあり、そこから相続税を支払うことができる場合は問題ないのですが、そうでない場合は

『納税資金をどう確保するか?』

を考える必要があります。

土地が多くある場合、その中のどれかを売却し現金化するというのが現実的な選択肢になります。

その場合は、

『どの土地を売却するのがベストか?』

ということを考えていきます。

基本的な考え方としては、10ヶ月という期限がある為、その期限までに売却ができる可能性が高い土地を売却することになります。

また、土地を複数に分けて売却をすることはできるのか?どの土地を売却すればどのくらいの現金を得ることができるのか?土地を売却する為に必要な手続きは何か?

など、こういった条件によってもどの土地を売却すればいいのかが変わってきます。

この点については、これまで数多くの売却をサポートしてきた当事務所の経験を活かし、1つ1つの相続に合わせて最適な形を提案していきます。

ポイント3:相続人のライフスタイルを考慮して最適な形を考える

相続というのは、その一時点で全てが終わるものではありません。

遺産を受け取った後も、相続人の生活は続いていきます。

そのため、相続というのは『その一時点で何がベストなのか?』という点ではなく、『その後の生活も考えた上で何がベストなのか?』という線の視点で考える必要があります。

どんな財産を相続すれば、最も暮らしやすくなるのか?

それを相続人それぞれの生活や今後のライフスタイルを考えながら相続を進めることが大事になります。

例えば、近い内に子どもの教育費が必要だったり、仕事の関係からその土地を離れたくないなど、1人1人事情は違います。

そういった事情を考慮して最適な形を考えていくのが重要なポイントです。

ポイント4:2次相続のことも考えてなるべくシンプルな形にする

土地が多くある場合、次の相続が発生した時も問題が複雑になる可能性が高いです。

そこで、次の相続が起こった時に大きな問題が発生しないように、事前に対策をしておくことが重要になります。

これを、2次相続対策といいます。

ポイントとしては、まず共有名義を避けることです。

不動産を平等に分けようとして共有名義にしてしまうと、土地を売却したくても名義人全員の同意がないと売却できないなど、将来的に問題が発生する可能性がとても高くなってしまいます。

例えば、名義人の1人が認知症になってしまったりしても、売却は自由にできなくなります。

共有名義を避けて、なるべくシンプルな形にする。それができれば、20年後、30年後でも問題が起こることはなく、次の相続が起こった時もスムーズに手続きを進めることができます。

また、残された家族が高齢で相続が近い内に起こってしまうことが予想される場合は、遺言書を作成することも有効な対策の1つになります。

実際にあった相談事例を
ご紹介していきます

上記が、土地が多くあり相続税がかかるという場合の主なポイントになります。

実際のケースでは、状況はそのご家族ごとにかなり異なるので、しっかりと状況を把握し、全体を考えながら手続きを進めていくことになります。

それでは次に、

『実際に当事務所に相談をして、相続を無事に終えることができた具体的なケース』

を紹介していきたいと思います。

土地が多くある場合は行うべきこともたくさんあり複雑になりがちですが、実際のケースを見て頂くことで具体的にどのような流れで進んでいくのかの感覚を掴んで頂ければと思います。

自宅の土地が広く複数に分かれており、
建物も多く所有していたケース

※プライバシーの観点から、個人情報に関わる部分を変更しています

金融機関からの紹介で、60代の女性からの相談がありました。

父が亡くなり、母はまだ存命だけれども相続税を納めるにはどうすればいいのか?そして、どうすればこの相続を円満に終えることができるのかを知りたいというのがご相談のきっかけです。

自宅がある土地の面積がかなり広く複数に分かれており、その土地の中に賃貸用の建物が複数と自宅、そして使わなくなった建物がありました。

土地の敷地面積の広さに加えて、金融資産が数千万円あることから、相続税がかかってしまうことが明確でした。

財産を引き継ぐ相続人は相談者様に加えて、相談者様の母、姉、兄の合計4人で、自宅の土地建物は母が引き継ぐことを希望していました。


それぞれのライフスタイルを考えて分割の方法を考える

相続が発生した当時、相談者様は自宅の敷地内にある賃貸物件の一室に住んでいました。

相談者様はその建物に住み続けることを希望していたので、名義を相談者様のものにすることに決まりました。

また、相談者様の兄は都内の社宅に住んでいたが、これをきっかけに実家の土地に戻ってきたいという要望があったので、自宅を建てる為の土地を確保し、そこを相続。そこに家を建てることになりました。

母は希望通り実家の土地建物を引き継ぐことに。

そして、土地建物をもらっていない姉が金融資産を全額もらうという形で家族が同意し、基本的な方針が決まります。

遺産分割の方針が決まった後、納税資金を作る為に、現在利用をしていない土地を分けて売却することにしました。

ここまでの流れが決まった段階で、10ヶ月以内に相続税を納めるというゴールに向かう為にスケジュール作成が重要な事項になりました。


10ヶ月以内の期限を意識して専門家チームを結成

まずは、相続税の申告に向けて必要な業務を確認します。

その結果、相続財産の評価、そして相続税の申告の為に税理士。

土地の一部を売却する為に、土地の分割が必要なので土地家屋調査士。

不動産の相続登記をする為に司法書士のサポートが必要だということがわかりました。

それがわかった段階ですぐに、弊社が提携している税理士、土地家屋調査士、司法書士の方に弊社の事務所に集まってもらい、相談者様と全員で一同に介して作戦会議を行いました。

※複数の専門家の力が必要な場合、こちらの会議室で打ち合わせを行います

会議室


期限までに手続きを終わらせる為、総力をあげてサポート

作戦会議では、税理士、土地家屋調査士、司法書士の方に状況を把握してもらい、それぞれの専門家が実行する作業・手続きについて説明をしてもらいました。

1つずつの手続きを順番に行った場合、相続税の申告期限である10ヶ月以内に不動産の売却などの手続きを終わらせることが困難な為、同時進行でなるべく早く作業を進めていくことになりました。

その後、弊社で手続きが可能な部分については作業を行い、相談者様が仕事を休んだり、煩雑な作業をしないで済むようにサポートを行いました。

また、専門家とのやり取りが必要な場面においては、必ず同席し、情報を共有していきました。

専門家とのやり取りにおいては、専門用語などを使う場面もあります。

わかりにくい言葉があった場合はその都度わかりやすい言葉で説明を行い、相談者様が今何をやっているのかがわからなくならないようにサポートを行いました。


同時進行で手続きを進めた結果、スケジュール通りに作業が完了

それぞれの専門家のサポートもあり、無事に10ヶ月以内に相続税の申告を行うことができました。

その手続きの中には、

土地を売却する為に敷地の間口の長さが足りず、隣の人と協議をして土地の一部分を譲ってもらう作業

土地を分ける(分筆する)為に測量が必要になり、近隣の方の立会いを求めなければいけなかったのでその調整

新たに建てる家に水道管を引く必要がある為、水道局とやり取りをして各宅地内に水道管を配管する

など、予期せぬ作業もたくさんあったのですが、その都度対応を行っていきました。


相談者様から頂いた感想

全ての手続が終わった後、

「慶優の皆さんがいたからこそ、10ヶ月の長い道のりを乗り越えることができました。自分たちだけでは絶対にできなかったと思います。本当にありがとうございました。」

と、相談者様とそのご家族から温かいお言葉を頂きました。

最短で効率よく手続きを進めていく必要があり常に緊張感を持っていましたが、スケジュール通りに全てを終えることができ、弊社としても非常にほっとしました。


ストレスなく最も良い形で
相続を実現するお手伝いができます

土地が多くある相続の場合、やることが多くかなりの時間を取られてしまうことになります。

また、なかなか自分だけでは『何をするのがベストなのか?』が見えにくく、自信を持って手続きを進めるのは難しいのが現実です。

当事務所に相談を頂ければ、必要な専門家と連携をしてチームを組み、迅速に手続きを進めていくことが可能になります。

1つの窓口で全ての問題が解決できるので、自分で複数の専門家を探して毎回説明をする必要はありません。

また、『どんな選択肢があるのか?』ということを提示することができるので、その中から最もベストだと考えるものを選んで頂く形で相続を進めていくことができます。

その結果、時間や労力を節約し、最も良い形で相続を終えることができるようになります。

もし、

「土地が多くあり相続税がかかりそうだけれどもどうすればいいのかわからない・・・」

とお困りの場合は、まずは無料相談をご利用下さい。無料相談は、お電話もしくは下記のメール問い合わせフォームからお申し込みができます。

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